08’ 春・京都 『美山荘』 其の壱 [宿]
90 分の時間をかけてでも行かなければいけない場所
2006 年 7 月の blog に記した ザ・ウインザーホテル洞爺の『美山荘』
の本家本元 京都 『美山荘』 さんです.
(ですが,ウインザーからは昨年撤退.代わりに京都吉兆が入ったようですね)
blog 最後に京都にも行きたいという想いを果たすべく・・・
でも実は Horikyo は2007 年 5 月に行く予定でした.
けれど行く数日前に家族が救急で緊急手術となり死ぬか生きるかの瀬戸際で人生で 2 度目のビビり事に遭遇しました.
幸いにも命拾いしたいまだからこそいえますが,いきなりでお医者さんの説明を受けて 6 枚の承諾書に瞬時の判断でサインをしなければならないことはかなりハードでした.
こんなことがあって2007年春の京都旅行は断念しました.
そのとき予約をしていたのが 『なかひがし』 さんと 『美山荘』 さんだったのです.
『なかしがし』 さんはお料理屋さんなので急なキャンセルを入れる前にそれでもと blog の友(と勝手に思っている Horikyo ) 乙女さん が関西の方なのでお願いをしてみました.
乙女さんも手を尽くしてくださいましたがあまりに急すぎでダメでした.
でも収穫は乙女さんが思っていたとおりのよい方だったこと,本当に嬉しく感謝しています.
いつの日か会うのが Horikyo の楽しみのひとつです.
そして中東さんの奥様も伺ったときに憶えていてくださったことも嬉しかったです.
そしてそして 『美山荘』 と書くところですが,いちばんは K ちゃんです.
「京都は逃げないんだからまた行けばいいよ」
Horikyo は幸せです.まわりの人に恵まれて・・・感謝してます.
で,戻って 『美山荘』 さんです.
このお宿で急なキャンセルをするということはそれ相応なことになります.
しかし事の次第を話したところ対応した男性が心やさしいお言葉をかけてくださり,
後日,女将 中東和子さんからお電話までいただき,そのお二方の対応に心打たれたからです.
あの声はいまでも憶えています,だからこそあのとき絶対に行かなければいけない! と思ったのです.
それでは今回の旅,バスのところに戻りましょう.
鞍馬に着きました,するとそこからどこからともなく音楽がきこえます.
そう,道が細すぎて対向車にお知らせすべくバスがメロディーバスになるんです.
ホント鞍馬から峠を越すまで大変で景色もある意味すごいです.
信州の峠越えとはまったく違い,修験道の聖地というのが納得です.
急なブナ林の斜面が窓の横にあるんです.遠くなんてみえません.
こんなところのどこに人が住んでいるの? と思わざるをえないところです.
よってバス自体も老朽で道もガタガタ,いまどきにはなかり新鮮でレアなバスです.
90 分後,大悲山入口に着くと宿の方が迎えにきてくださり,数分後,到着!
作務衣を着た若い女性が二人,出迎えてくださいました.
母屋玄関
美山荘さんについてはHPをリニューアルされたので是非に下記アドレスをご覧ください.
Horikyo が説明するよりキレイで早いですから
そのなかで宿泊したお部屋は
離れの 石楠花
お部屋のご案内みてください.
http://miyamasou.jp/
みていただけましたでしょうか?
本当になにもないシンプルなお部屋なのです.
お部屋はどこでもいいですとお伝えしてあったのですが,このお部屋で大満足です.
それにしてもどこも隅々までキレイなんですよ,塵ひとつなくて驚くキレイさです.
写真にないものを紹介します.
離れの玄関
石楠花までの廊下
お部屋に入る玄関先には
床の間にも お化粧室にも
花脊の草花たちです.
ところどころにシンプルな歓迎を受けることができます.
お部屋のなかのお化粧室.お手洗いのなかから撮りました.
その引出しの一部のなかに かわったかたちのソーイングセット
そして外とお部屋をつなぐ板張り(これが足に気持ちいいんです)の奥には・・・
小さな書斎のようなスペースが
長期滞在できる物書きならホントに大満足の場所となることでしょう.
まさに Simple is best ! とはこのことでしょう.
このお部屋までの 30 m あるかないかの距離で心は高なりどうなるの?
さて次回は美山荘のおもてなしの数々を紹介します.