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日本料理 『龍吟』 [レストラン]

思いがけずの嬉しいお誘い
J ちゃんが雑誌 東京カレンダー ( J ちゃんの大好きな長崎出身の方が表紙で購入
の読者パーティーを当て,またそこで当てたディナーに・・・すごい当たり
彼氏のつくし君をさしおいて,こんな Horikyo を誘ってくださり感謝感激うるうるです.

ということで,
日本料理 『龍吟』 を紹介します!
お店のご承諾を得て撮影を満喫(というか,撮影しないと J ちゃんチェック入るんで・・・)
どこまでうまく説明できるかわかりませんが,いつも以上に長々といきます!
最後までお付き合い下さい?!

六本木からほど近い場所にお店があります.
J ちゃんにお店の名前を聞いたとき,どこかでこの名前・・・と思っていたら
鮎のてんこ盛りの写真のお店だ!というのを思い出しました.
そして教えてもらったHPにチェックを入れたとき,赤いお店というイメージが真っ先に頭に入りました.
日本料理なのに赤・・・?中華じゃないのに・・・ととても気になって仕方がありませんでした.
名前も龍なんて入ってるし,中華が頭を離れないでおりました.
本当に訪れると写真のとおり赤いお店.やはり???は増大するばかり
日本料理のはずなんだけど中華?が頭から離れない離れない・・・
店内も日本料理という感じではありません.

テーブルに案内されました.
まだテーブル席に先客はおらず私たちがいちばん.
どのテーブルにもお花が飾られていました.
すべてお花の種類が異なり,グラスもどころどころ異なっていました.


ご招待ディナーですからシャンパンで 乾杯!
お店側としてもご招待ディナーですから下手なことはできませんからぬかりないです.

 
ポップコーンをフードミキサーで粉砕したものに青海苔と糸唐辛子(左)
雲丹を飾った豆腐(右)
これは,おからを出さずに豆乳からつくったものだそうです.
おからが出ないってどういうふうにつくるのか?
食感はゴマ豆腐に近いです.


実は上の左のものには,トウモロコシ,ユリネ,ビーツの暖かいスープ
ワインのボトルに入って注がれます.
ビーツがこの赤みを出しています.
ポップコーンの粉とスープのトウモロコシの香り
が鼻からぬけて美味しいです.
トウモロコシの香りは強いのですが,ユリネのまろやかさもあって暖かくするのがいいですね.

 
このお皿,運ばれていたときにお花を飾っていたものと大きさが異なるから花瓶?
伺ったらそうでした.ひっくり返して使用してあります.
九時の方向から,
蟹・ワカメ・鮑  
真ん中にリンゴのジュレ.透明なのはでんぷんのシート.
シートのパリパリは,たしかにその性質から可能だなぁ・・・
このところシート状にするのが流行っているのかしら?
 

 
フカヒレのステック状に揚げたもの
見えるかしら? フカヒレの繊維の凝集が・・・
歯ブラシスタンドかしら?これは・・・
安定性を保つように石が敷き詰めてあります.

ここまできて思い出したのは,以前紹介しした 
ピエール・ガニエール
フレンチとはいえ,ガニエールさんのお料理.

日本料理も進化している.
日本料理をベースにした 山本さんのお料理=龍吟 なのだ
○○料理というカテゴリーの意識を変えていかないといけないのかなぁ・・・ 


さて,次はそんな思いにかられていたら日本のお椀 汁物
すごい豪華なお椀で驚きの声をあげてしまいました.
と同時にやはり日本料理なのね!(さっき思ったことはなんなんだ)と
嬉しくなる自分
ここで
どうして龍の手と尻尾しかお椀の絵にないの?
 
白身のお魚の上にはもうミョウガがのっています.
汁のなかに浮いているのはバジルシード.葉が食べられるのなら種子も食べられる確かに.
このところ驚いたのは,マイクロトマトの存在ですがコレにも驚きました.
そしてお椀の蓋の裏には・・・


このお椀凄いですよ! やはり特注! 名前の龍にもかけてあるようです.
絵はここのお店の方が描いたものだと伺いました.
それにしてもかなりのこだわりようです.
細部細部にそれが感じられます.
味はすごく薄味です.
私はこういうのが大好きなのでとてもこれからが楽しみでしかたがありませんでした.

お刺身(鯛・烏賊(イカ)・マグロ・青海苔とカイワレ),梅肉(左)
岩塩・柚子のフリーズドライの粉砕・海老+なにかをフリーズドライで粉砕・わさび・醤油(右)
 
どれも脂がのってて美味.
ことに鯛は今が旬ですから美味しいですよね~

25 種類の野菜の盛り合わせ
和風ガルグイユーと申しましょうか.
筍,蕨(わらび),山椒の葉など日本独特の野菜に洋ものをプラスしてあります.
日本料理にはこのような華やかさがないのでカラフルなのは息抜きにいいです.
それにしてもミッシェル・ブラス思い出しますねぇ~
あのガルグイユー本当に見事でした(写真を撮らなかったことが・・・後悔の日々)


さてこれはなんでしょう?
カワイイ宝石箱のようなものの中身は・・・
湯葉そうめん
 
すごく細いそうめんで冷たすぎずするっとして食べやすい.お腹にやさしいです.
それにしても日本料理なのにガラス食器が多いので気になる気になる.
そう,気になる私が聞かないわけがありません.
スガハラガラスさんの食器だそうです.

お魚料理
甘鯛のうろこを立たせて胡麻油カラッとさせたものにタタミイワシとソラマメ,
手前は偽コルク=ゴボウ(ほんのり辛い)(左)
綿菓子のようなものはスダチを泡立てたもの,小さい丸いのはおからコロッケ(右)

 


このお皿に書いてあるのは,このところ流行の食用印刷.
これもお店の方が描いたものだそう.鳴門で渦巻き(なんて安直・・・)
イカスミと赤味噌の食用インクですから食べられます.

お肉料理 ハト肉
右の骨の付いたものは照り焼き風に.
ほかは塩コショウの味付け.いちばん小さいお肉はハトのわずかなささ身.
山葵醤油や丁子などのスパイスでいただきます.


このとき,ナイフとフォークを使用したのですが,左利きの私に置き方をきいてきました.
これで 4 軒目.食べていてもなかなかそうきいてはきませんね・・・
そのナイフとフォークですが,懐かしのミッシェル・ブラスロオジェと同じ
ライヨール
ただしここの凄いのは,龍吟の名前入りで持ち手が赤というところでしょう.
細部のごだわりが感じられます.

御飯・汁物

鯛飯!
 
そして運ばれてきました.

ここで
お椀のもつところ違うでしょ?
触ると,これガラス?
そうです.これもスガハラガラスさんだそうです.
こういうのあるんですね~
ガラス食器の多彩さはとても興味深いものとなりました.

 

 
御飯はちょっと水分が多かったかな?
御飯の炊き加減は分とく山がとても印象に残っています.あれは美味でした.
京都のなかひがしも美味しいとききます.食べてみたいものです.
これでいったん主となる食事は終了.

すごいでしょ,私ここまで食べられるなんて!
おいしくて楽しくて食べてしまいました.
なにしろ味が濃くないのがとってもいい!
そして重い軽い・量・時間 その加減 がとってもいいです.
食材全体もヘビーなものはないのですが,調理方法もいいんでしょうね.
彼の経歴・経験がこういうところに生かされているんでしょうね.
基本ができている,あるとということは進化を可能にするんですね~

さぁ~次は私の目がキラキラになるデザートのはじまりです.

この食器もステキです.欲しい・・・コレ

ソルベ

「手前がオレンジで,奥がイチゴです」
意識というのは怖いですね・・・そう植えつけられるとそう感じるものです.
「実は・・・手前がイチゴで,奥がオレンジなんです」
いわれてみたら・・・ 最後に食べた口に残る味はブラッドオレンジ(奥)
色的にそういわれたらそう思い込んでしまう意識のマジック.
じゃあ手前のオレンジ色はなんなんだ?と
イチゴの赤い部分を除いて白い部分を使ってサフランで黄色くしてたんですね.

 
グラスの下にはクランチ
膜状になっているのはホワイトチョコレート.
またもやガニエールさんを思い出してしまいました.
このチョコレートの使い方.
その大きさにつくって置くと蓋をしたようになって空間ができるという.
上はヨーグルトのソルベにマンダリンソースです.

そして, J ちゃんが食べさせたがっていたもの
リンゴ飴 2007

わかります?
左の上にバーコードリーダーがあるの?
携帯で読みとる
と山本シェフの本日のお礼の言葉にアクセスされます.
バーコードリーダーは食用印刷,チョコレートでできています.
すごいなぁ~日本料理
進化しすぎてないかい?
バーコードリーダーの下はハート型のピンク色のチョコ
シェフからは想像ができません・・・(失礼だけど,杉野シェフ同様)

これがリンゴ飴
キュート
割るのがもったいない・・・
よーく見て下さい! リンゴの下のほうが白っぽいでしょ? 答えは後ほど.
下に描いてあるのはラムコークとかいってました.
でも割ってしまいました.

焼きリンゴをドライアイスで固まらせたものを粉砕して飴細工のなかに入れてあります.
だから冷気で白っぽかったんです.
そのグラデーションがいいんです!
これは青リンゴとかいろんな果物のバージョンを見てみたいなぁ・・・と
日本料理もサプライズの時代です.

このあと,先ほどのお茶の食器で何度もお茶をいただいたのですが,
これがまたまた凄いんです!
ほうじ茶・煎茶・中国茶・そば茶・キャラメルティー・リンゴ茶
と一杯一杯違うお茶が出てくるのです!
ありえない・・・
シェフがワイン好きでワインも豊富とおっしゃっていましたが,お茶までも・・・
これは凄すぎです.
リンゴとお茶だけでも女子はノックアウトでしょうねぇ・・・
男子の方には女子をデートでお連れすると絶対に喜ばれると思いますよ,ホントに.

御飯は結局食べきれなくてお持ち帰り
 
次の日,帰宅後 「おいしかったよ~全部食べていいんだよね.食べちゃったよー」
またもや家族に食べられてしまうというオチ・・・
前夜つまみ食いしたおごげ部分だけで終わってしまいました.
少しぐらい残しておいてほしかった.私の言い方が悪かったのか・・・

最後に J ちゃんに連れて行ってくれたことに本当に感謝します.
ホントにどうもありがとう!
とてもお勉強になりました.
そしてお店の方にも私たちの食事の時間を楽しくおいしい時間にしてくださり
本当に感謝しています.
こちらの質問にもきちんと応えてくださるし,タイミングがなにしろとてもよかった.
夜に時間を忘れて食事をする 
こういう食事はなかなかできません.
ありがとうございました.
日本料理,中華料理などどうでもよくなりました.
HIDEMI SUGINO のケーキと同様,山本征治さんの料理であることは間違いないです.
これが料理には大事だと本当に杉野ケーキで思うことを改めて思いました.

さてですが,やはり山本シェフのラッキーカラーのようです.
スニーカーもそうでした.カラーコンタクトしてるのかな?
そう,ご招待ディーナーの驚異は内容もさながらシェフとの会話もあるんですね.
また季節ごとに訪れてみたいなぁと思うお店です.
ただお願いするとなると,お店の外装をもう一度塗ったほうがいいかも・・・

書き忘れましたが,お料理は同じものだからといって同じように提供されていないと思います.
私が見た限りですが,お隣の方の雲丹豆腐は大きな白いお皿の深い凹部分に置かれていましたし,
ほかの席の方のリンゴ飴においては,花瓶にお花のように竹ひごのようなカラフルなものに刺して
お渡ししてましたから・・・
同じものを頼んだから同じようには出てこない.
これって大変なことです.すごいおもてなしだと思います.
その発想の豊かさはどこからくるんだろう・・・これも聞いてみたかったかも
やっぱりまた行って確かめてみたいです.

さて次は,GWで訪れたケーキ屋さんかリッツ・カールトン TOKYO か?
なににしようかなぁ・・・


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コメント 7

J

すごいレポートありがとうございます☆

なによりもご一緒できたことに感謝しています。

食には(も)無頓着な私ですが
『おいしいものを楽しく食べる』ってすてき!
実感しました。
by J (2007-05-06 00:49) 

バニラ

はぁ~ とか ほぉ~ とかいいながら じっくり拝見させていただきました。
長文レポートだったけど 興味深くてそれを感じさせませんでしたよ。
でもこれは 日本料理? だとすると 今までの日本料理の枠を壊して
新たな域を作られた感じですねぇ。 鯛のご飯のところだけ あ~やっぱり和だったんだぁって思いました。
デザートだけみたら フランス料理を食べてきたの?って感じだしねぇ。
本当にすごいですねぇ。
ガラス食器、最初のテーブル花の花瓶をみたときから
あれ?って思っていたの。似た雰囲気の花瓶だなぁって。
そして花瓶を反対にして食器に使ってるとことで
あ~、これうちにあるって びっくり。 形がおもしろくて購入したのですが、
実は花活けとしてはすごく難しいの。 うまく活けられずいつも苦労しています。雰囲気はとってもいいんですけどね。スガハラガラスは特にグラスがわたし好みです。 
hyさん、どのお料理に一番感動されましたか?
拝見してるとどれもこれもインパクトが強くて 
味わってみたいというより、実際に見てみたい!と強烈に思いました。 
by バニラ (2007-05-06 08:09) 

hk

J ちゃんに納得していただければ本望です.
私もすぐに記憶喪失になるので頑張って記憶を手繰り寄せて書きました.
『おいしいものを楽しく食べる』ってステキでしょ!
そういう風に思えることってありがたいよね.
またおいしいもの食べに行こうね! 


バニラさん,すみませんね~
長くって・・・
やはりご招待になると気が抜けません!
このところ○○料理というのはかなり枠がなくなっているような気がします.
日本人がつくるから日本料理?みたいな? これは大袈裟か・・・

さすがおしゃれなバニラさん,難しい花瓶をお持ちでしたか.
あれはたしかに難しいだろうなぁ~
私なら小さいけんざん入れないと使えない.が,その前に買わない.
お店のは茎をうまく絡ませて活けてました.

さて,質問の答えでです.
いちばん感動したのはもちろんデザートで目の色も速度も変わる私のこと
リンゴ飴です!
よってずうずうしくシェフに「青リンゴ飴もつくってください」といってきました.
ぬかりなし!
by hk (2007-05-07 21:26) 

バニラ

やっぱりあれは小さな剣山が必要だと思いますよね。
ただあれに一目惚れしたとき、お店ではやはり枝を上手にからませて
活けてたのです。 でもどうもそれがうまくできなくて
試してはあきらめ 未だにいかされていません。 トホホ
そうですか、やはりリンゴ飴でしたか。 こうして写真を拝見しているだけでも かなりインパクト大ですものねぇ。そして青リンゴのリクエストをしてくるなんて、さすが、hkさん♪ 
by バニラ (2007-05-08 04:15) 

hk

たしかにあの花瓶は魅力があります.
私も飾るという心持が常日頃あれば購入したいと思います.
でも無精者の私には無理です・・・
けれども花を飾る心持ちあるバニラさん,
チャレンジして是非にいけて下さい!
我が家はフツーの花瓶に庭のバラ(白と赤)をさしてある感じ?!
庭もすずらんやらカモミールやらいろんな花が一気に咲きほこり,
木の芽吹きもすごい勢いです!
by hk (2007-05-10 22:09) 

hkさんのリポートはいつも思うのですが、
底なしの探究心! 愛情あふれる表現! 
一気呵成に練られた文章は、読むわたしにさえ美味しさが味わえる感じです。
もちろん、実際に食す幸せにはかないませんが、
幸福のおすそわけを頂いた感じ♡
by (2007-05-14 21:21) 

hk

makimaki さん,こんにちは.
底なしの探究心は好きなことじゃないと見向きもしないという反面も・・・
広く浅く?のHorikyo です.
とはいえほめていただいているのでとっても嬉しいです.
私もmakimaki さんのブログ内で幸せのおすそわけをいただいております.
ありがとうございますです.
by hk (2007-05-15 20:46) 

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