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京都07’ 『桜田』 [レストラン]

京都最終日は 3 か月前から予約をしていた 『桜田』 さん
『招福楼』 さん の料理長をつとめていた方のお店でしたので訪れてみたかったのです.
ここでは京懐石をいただきました.
予約を入れたときにお店の方に伺ったところのおすすめでした.

左右にはすでに
お客様が食事を始められていたので同じだと思っていました.
ところが器の異なる一品が出されました

ウニと長芋にとんぶりがのった冷たい一品です.
すると食べようとしたらお箸が濡れていたのです.
きっと訳があるのだと思い,恥ずかしながら伺ったら・・・
茶道の作法でお清めの意味があるそうです.
やはり茶の湯の作法なのか・・・となれば,箸染め・先付け ですね.
次は

お椀がすごいんです.
貴 富 長 命 と大きな文字が一文字ずつ〇囲みされている独特な風合いの塗りものです.
どういう意味があるのか伺ったら,貴富か長命か
お若いからあなたは富を得るほうね(貴富)ね」と女将さんにいわれましたが,いかに?
なかには,卵豆腐と蛤,蕪が.温まるお料理です.こういう組み合わせもあるんだと.
向付け(お造り)
烏賊(イカ),鯛,しび
「しび」というのは本マグロ(クロマグロ)の別名です.
いいものは高級料亭やお寿司屋さんに出されるそうです.
筋が少なくやわらか~い.酸味と甘味みがあるとろっとした感じ.
お刺身というのは淡白なものから食べるのがいいそうです.
そうすることで素材本来の味が楽しめるそう.
お凌ぎ(箸休め)
:中間ですよの合図かな?
もち米にイクラがのり柚子がまぶしています.
柚子の香りもよいですが,もち米とっても旨いです.
次は女将さんにお願いして撮らせていただいたものです.
焼き物
 
二人なので 2 つずつのっています.
自分用にお皿にのせてみました.

お家のかたちをした器,カワイイです.お家を左にすればよかったかなぁ・・・
風情があります.それにしても器がどれもすごいですね.
お隣さんは出てくる度にこちらをみてはほぉ~といってました.
お魚は鰆,くわいチップス,あとひとつはなんだっけ?
お家のなかみはなまこの大根和えです.
お凌ぎ(箸休め) かなぁ・・・
これも素敵な茶碗蒸し型のガラスの器.
湯葉に白子が入っています.
ガラスのキラキラと白子と湯葉の白&アイボリー系がこれまた素敵.
味はもっと素敵.合いますよ,白子と湯葉.
温物
初めて食べさせていただきます.
すっぽんです.未知の世界です.
どうおいしいか表現ができませんが,淡白で出汁がとってもおいしいです.
生姜は臭みをとる役割があるのでしょうが,生姜がよくき
いて身体がホカホカしてくるんです.
あの物体をみるとひいてしまいそうですが,実際はとても食べやすくておいしいものなんだと.
でもやはりこれもしっかり下処理されているからなのでしょうね.
菓子・茶
 
冬ごもりがテーマの蕎麦饅頭.
奥が蓋です.出されたときはお饅頭が隠されて被ってました.
濃茶もいっしょに出されます.
これで終了.
今回はちょうどよい量です.夜はきっと無理でしょう・・・でも食べてみたい気も

桜田さんは器や食材に華やかさと遊び心があってまた違う意味で楽しい食事でした.
K ちゃんはこちらのほうがお好みのようです.
内容もそうなのでしょうが,作業場がみえないのも好きな理由なひとつのようです.
Horikyo はなかひがしさんのように作業がみえるのが大好きなので,みえる桜田さんがみたかったかも.
なかひがしさんには自然を感じる素朴なよさが,桜田さんにはちょい雅で華やかなよさが.
ただどちらも共通して感じたのは冬の食材のおいしさと女将さんのフランクさとおもてなしの心です.
とくに冬野菜は甘味があってホントにおいしい!!! 寒さにあたるからこそのおいしさです.
女将さんはとも深々と頭を下げてお見送りしてくださいましたし,フランクな感じがいいです.
おもてなしの心はやはり人を惹きつけるなりの魅力があります.
よって Horikyo は京都の日本料理に魅了されました.
これらを食べてから東京で日本料理という気持ちが薄れました.
ただ京都で食べてみたいという気持ちが増大しましたが・・・

Horikyo は今回
京都の日本料理だの懐石だのと記しました.
実はお料理を紹介する本もカテゴリーが京懐石,日本料理,料亭,割烹・・・など案外バラバラなのです.
ただ日本料理といわれるなかの懐石にはいろんな流れがあり,茶の湯の心があるのだということがわかりました.
日本のお料理というのは本当に奥深いものです.
 

次は運が良ければ筍と桜の季節に行ってみたいです.


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バニラ

すべてに渡って上品で凛としていかにも京都らしくたおやかで美しいですねぇ。なかひがしさんとはまた趣が違う桜田さん。 どっちが好きっていわてたら 頭を悩ますけれど、どっちから試してみたいかと聞かれたら
なかひがしさんかな。 ちょっと遊びもあって楽しそうだからかな。
by バニラ (2008-01-22 09:06) 

hk

お返事が遅くなってすみません・・・
なかしがしさんに桜田さん,それぞれのよさがあります.
季節ごとに訪れてみたい気も.
それにしても京都の日本料理は本当に奥が深いようで,ほかのお店にも行ってみたい気持ちが芽生えています.
ただいまいちばん恐れていることは,ミシュラン京都だけはださないでほしいということです.本当にこれだけはやめてほしい!!!
by hk (2008-02-02 23:21) 

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