08’ 春・京都 『美山荘』 其の肆 [宿]
美山荘の記事がなかなか終わらずいつになったら京都の旅が終わるのか・・・
といったところですが,お付き合いください.
夕膳のあとは小一時間休んでお風呂へ
美山荘さんのお風呂セット(というのか・・・)です.
浴衣のほかにホッカイロに足袋靴下です.
美山荘さんオリジナルの袋もあります.
書き忘れましたが,夕膳にはウインザー同様京都美山荘オリジナル布巾もありました.
お風呂は離れと隣接し,続いています.
脱衣所のなかにこのような扉が・・・
この扉を開けると
あれ階段が・・・
降りていくと・・・
お風呂が.檜の一枚板でつくられています.天井は高いです.
ガラスの向こうは春子が捕れる以前紹介した川が流れています.
このお風呂,一組のお客様が入っては洗ってお湯をかえているのです.
前の人がいた雰囲気をほとんど消し去っているのは凄いことです.
ゆっくりのんびり誰にも邪魔されず入れるので極楽極楽♪
洗い場は 5 つはあったと思います.
極楽風呂で温まって部屋に帰ると
ふかふかのお布団が敷かれていました.
「ではおやすみなさ~い」と足をいれた相方が
「なんかいるー!」
いるわけにだろうに・・・でもなんかある.
「湯たんぽみたいなものだね・・・?」
それにしては凄くあっつい湯たんぽです.
お部屋は化粧室,廊下,お部屋のそれぞれに 3 つも床暖房があるのでとてもあたたかいんですよ.
だから湯たんぽのようなものはなくても大丈夫なくらいでお布団の端に追いやって寝ました.
朝がきました.
習慣とは怖いですね・・・目覚ましがなくてもいつもの時間に起きます.
例の湯たんぽもどきですが,朝起きてもその熱さが冷めることがほとんどないんです.
あとで伺ったら炭が入っているそうです.焼いてある炭ってやつですか?
となると・・・炭たんぽ???
これはなかなかのすぐれものだと思います.湯たんぽよりかなり持続性があります!
朝は自然の多いところにいると散歩が習慣の Horikyo です.
離れ
お風呂のガラスから見える川,そして離れのテラス(月見台)です.
お部屋(石楠花)
ちょっと肌寒いので今回は月見はできませんでしたが
前年に行けたら桜が満開だったそうです.また行かないと?!
離れに隣接するお風呂です.
母屋の玄関前から撮りました.
母屋
そして花背の緑から蒸気が空にあがっていきます.
母屋玄関
この看板の裏には
『草篭に入れて戻りぬちまき笹?!』 と書かれています.
お家に帰って調べると長谷川夜白という俳人の俳句だそうです.
粽(ちまき)笹だから五月ですね.とか書く文才しかありませんのであしからず.
なんとなく想像はつくけれど・・・やめときます.
それにしても山の空気はいいものです.
空気を吸い込んで信州の山を思い出した Horikyo です.
空気=匂いで記憶の引き出しがいろいろ開くのはホントに不思議です.
次は宿泊する方がこれを心待ちしているという朝膳と美山荘がかつて宿坊だった天台宗・峰定寺を紹介します.
本当にかゆいところに手が届くっていうのはこのことなんでしょうね。
ちょっとお忍びで?訪ねたい宿坊ですね。
by バニラ (2008-05-11 16:57)
本当にバニラさんのコメントのとおりです.
それだからこそ数々の著名な方がいらっしゃる宿なのでしょう.
喧騒から離れて心休まりたい方には本当におススメです.
by hk (2008-05-17 22:22)